信州の食文化を新しく、そして美味しく味わう
明治の文豪、島崎藤村が癒された『中棚温泉 中棚荘』では、地域魅力の再発見を提案しています。この地で根付く地域文化に触れ、新しい旅の発見や結びつきが生まれることで、地域の魅力を再発見することができます。
中棚荘では2023年7月1日から2024年6月30日までの1年間の中で、その季節にしか味わえない旬の素材を使用し、地元の食材や伝統を大切にしながら、信州ならではの新たな食文化の魅力をご提供いたします。
開 発 へ の 想 い
中棚荘のある長野県小諸市周辺には、この地域ならではの食文化が古くから存在しています。
代々引き継がれてきた魅力的な信州小諸地域を中心とした食文化を「新しい信州料理のカタチ」として、地域の食文化の継承と発展に貢献していきたいと考え、今回のプランがスタートしました。
プ ラ ン 詳 細
夏 『佐久鯉のカルパッチョ』
佐久市は食用鯉の生産量が日本一。
その歴史は天明年間(1781〜1788年)、桜井地区の呉服商・臼田丹右衛門が大阪淀川から持ち帰った「淀鯉」が佐久鯉のはじまりと言われています。
佐久鯉の美味しさの秘密は、佐久独特の「気候と水」。
佐久平を貫流する千曲川の清流と伏流水、八ヶ岳・秩父山系の広大な自然林を水源とする安定した水流。
米作地帯を網の目で結ぶ用水の発達。
豊かな水の恵みに加え、内陸性気候の「冬寒く、夏暑い」という寒暑の差と朝夕は冷えても日中は太陽熱で暖かくなる一日の著しい気温差が身の締まった「佐久鯉」誕生の理由。
佐久鯉に自家栽培のお野菜で彩をくわえ、オリジナルの醤油ゼリーと酢味噌ドレッシングを添え、見た目も味もお楽しみいただけるお料理に仕上げました。
期間:2023年7月〜2023年9月
秋 『安養寺味噌プリン』
鎌倉時代、覚人上人が信濃国佐久郡下平尾村の「安養寺」に味噌作りを伝え、この自然豊かな土地の厳選された大豆とお米を使用し、安養寺周辺で生まれた味噌「安養寺味噌」。信州味噌の原点とされています。
寒冷な気候が育む良質な大豆と清らかな水から生まれる安養寺味噌は、腸内環境を整えるだけではなく、地域の伝統と新しい味覚体験を感じることのできる特別な逸品とされています。
この「安養寺味噌」を使用した特製デザートに、温泉コーヒーを付けた特別プランをご用意いたしました。
辛口味噌とクリームの風味を味わいつつ、秋の夜のひと時をお過ごしください。
期間:2023年10月〜2023年12月
冬 『お煮かけそば』
”おにかけそば“とは昔の農家のまかない食とされ、囲炉裏に鍋を“煮かけ”ておき、手の空いた者から蕎麦を入れて温めて食べる…という独特な食べ方がその由来とされています。
江戸時代初期、小諸城主が「蕎麦切り」を領民に広めたことにより蕎麦文化が根付き、野菜や山菜を入れた具沢山な「おにかけ」という特徴的な食べ方が広まっていきました。
近年では農林水産省がインバウンド需要を農村漁村に呼び込むための政策として創設したSAVOR JAPAN(農泊食文化海外発信地域)にて、2019年に小諸市の“おにかけそば”が登録されました。
信州の野菜やキノコを使用し、小諸地域の歴史を感じる“おにかけそば”をご堪能ください。
※「SAVOR JAPAN」とは農泊を推進している地域の中から、特に食と食文化によって誘致を図る地域と取り組みを農林水産大臣が認定するもの。
期間:2024年1月〜2024年3月
春 『信州のこねつけおやつ』
信州では古くから郷土料理として「こねつけ」をおやつとして食べる習慣がありました。
現在でも北信・東信地域の各家庭で作られ、釜に残った米粒を水に漬け、ざるに戻し干し米にし食すことも生活の知恵のひとつでした。
この郷土料理は地域の文化を象徴し、伝統の味を守り続けています。豊かな歴史と共に育まれたこねつけは、今も多くの人々に親しまれています。またこねつけには様々な味付けがあり、旬の山菜や味噌、信州の食材を使用した3種類のこねつけをご宿泊のお部屋にご用意。例えばチェックインをしてから夕食までの小腹が空いた時に、ぜひおやつとしてご利用ください。
※チェックイン時、お部屋へご用意いたします。
期間:2024年4月〜2024年6月