大正館

お食事されるお部屋のあるレトロな”草風亭”が大正館。2階に島崎藤村ゆかりの「藤村の間」、さらに「遊子の間」「しろがねの間」「若草の間」の4室、1階に「旅人の間」「草枕の間」「旅情の間」「浅間の間」「淡雪の間」の5室をご用意しています。
島崎藤村が中棚鉱泉(現在の中棚荘大正館)に泊まって、『千曲川旅情の詩(うた)』を執筆していますが、大正館のそれぞれの部屋の名前は、詩のなかの言葉。

中庭にはプラタナス、ヒマラヤ杉などの大木が茂り、窓を開けると心地よい風が。
梅、そして桜の花の咲く春には、木々をライトアップして幻想的な雰囲気も楽しんでいただけます。
風薫る初夏、枯れ葉舞う晩秋と四季の移ろいを愛でるのも大正館ならでは。

大正館

かつて島崎藤村、そして漂泊の詩人・山頭火が過ごした「中棚鉱泉」時代の面影を残す、浪漫あふれる建物です。自らの生き方に惑った藤村も、中棚の湯に浸かり「藤村の間」に泊まって文人としての歩みを決意します。

「大正浪漫」という言葉がありますが、トイレも共同、床の軋む廊下をそっと歩くというちょっぴり不便なご滞在。
それでも心豊かだった時代の名残りが、古き佇まいのそこかしこに隠されています。

せめて一夜だけでも「新鮮で簡素」という藤村が小諸を訪れた際の気持ちを共有していただけたらと思います。

客室「藤村の間」

大正浪漫の「大正館」は部屋により間取りが異なります。

大正館は全室、お手洗い洗面所が共同となります。
Wi-Fi完備

大正館 2階(全4室)

  • 藤村の間(藤村が実際に『千曲川旅情の詩』を執筆した部屋を復原):和室8畳+3.5畳の変形1間・洗面付き人気の部屋です。ご予約はお早めに
  • 遊子の間:和室7畳+4畳の1間・洗面付き
  • しろがねの間:和室8畳
  • 若草の間:和室6畳+2畳の変形1間

大正館 1階(全5室)

  • 旅人の間:和室6畳+4畳
  • 草枕の間:和室6畳+3畳の変形1間
  • 旅情の間:和室6畳+3畳
  • 浅間の間:和室4畳+4畳
  • 淡雪の間:和室6畳+2畳の変形1間

 

アメニティ

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女将と荘主のこだわりは、部屋に置かれたアメニティにも生かされています。丁子(ちょうじ)の蕾の煮汁で染めた丁字染のタオルは、まさに和の極み。香り染めというだけではなく、虫よけなどにも効果がある先人の知恵。足袋(たび)ソックスももちろん、丁子染です。
お風呂にお持ちいただけるよう、籠(かご)をご用意しています。
お茶菓子も中棚荘オリジナルをご用意。