本をもっと身近に

明治の文豪・島崎藤村ゆかりの宿だからこそ、旅先での本との出会いをもっと身近で親しみやすいものにしたい。

そして、文学の温泉宿だからこそ、ゆったり流れる時間の中、文学の魅力に触れてほしい。

そんな想いで昨年から始まった『ブックプロジェクト』。

まずはラウンジにある本棚を整理。どのようにしたら、お客様の目に留まるのか、手に取っていただけるのか…。たくさん並ぶ本を厳選し、抜粋していきました。

抜き出した本たちにも愛着が。ただ捨てるのはもったいないと感じ、土蔵をお客様に開放し、移した本を並べた『土蔵ライブラリー』として、本と出会える空間を作ろうと考えました。

そんな矢先の昨年10月、台風19号による甚大な被害が発生。全国、そして長野県各地にも爪痕を残し、今まで当たり前だった生活が一変しました。

中棚荘としてできることはないか

本の整理をしながら、土蔵ライブラリーの本はお読みいただくだけでなく、興味のある本・気に入った本があれば、お客様のお好きな金額(無料もOK)で、お持ち帰りいただこうと考えていました。
今回の本の売上はすべて、被災地への義援金として募金することに決めました。

 

本と身近に出会う機会となり、文学・本を通じた人とのつながりも感じていただけたらと思います。皆様のお越しをお待ちしております。


【本をお持ち帰りいただく方法(被災地義援金募金)】

土蔵にて、お好きな本をお選びください。お客様ご自身で金額を決め、本をフロントまでお持ちいただき『台風19号被災地義援金募金』として設置してある募金箱へ募金をお願いします。

【開催期間】

2020年1月24日(金)〜2020年3月31日(火)

【時間】

8:00〜18:00

【会場】

中棚荘敷地内 土蔵にて(はりこし亭駐車場から中棚荘へ向かう途中)

※土蔵ライブラリーへの入場無料


問い合わせTEL:0267-22-1511

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信州・小諸は、小諸城(現・懐古園)の城下町、そして善光寺に通じる北国街道(ほっこくかいどう)の宿場町で、昔町の面影を色濃く残しています。 また、島崎藤村が「小諸時代」といわれる足掛け7年間をすごし、「もっと自分を新鮮に、そして簡素にすることはないか」(島崎藤村『千曲川スケッチ』より)と考え、ついに文学者として生きようと、決意した地でもあるのです。 そんな、小諸にある「隠れ宿」が中棚荘。 島崎藤村ゆかりの宿で、「もっと自分を新鮮に、そして簡素にすることはないか」をテーマに宿を営み、当主で5代目を数えます。 中棚荘は、平成館、大正館、そして登録有形文化財の食事処「はりこし亭」の3つの建物があります。 小さな宿ではありますが、どうぞごゆっくりとお過ごしください。