千曲川旅情の歌』(島崎藤村『落梅集』より)の中に

「千曲川いざよふ波の 岸近き宿にのぼりつ 濁り酒濁れる飲みて 草枕しばし慰む」

この一説に出てくる”岸近き宿”として中棚荘が登場しています。

文豪が愛した宿として、ここ小諸の地で宿を営んでまいりました。

お客様が旅する時間をもっと新鮮で、深いものにできないか?

今回、私たちは本を通じて地域の文化や歴史、中棚荘のこだわりを伝え、

「お客様が旅する時間をもっと新鮮で、深いものにできないか?」

そう私たちは考え、ブックプロジェクトを立ち上げました。

文豪の宿だからこそ、旅先で本との出会いをもっと身近で魅力的なものにしたい、そんな想いから始まった今回のプロジェクト。
私たちが旅と本との距離を縮めることができれば、お客様にとっての新しい発見や、時にはライフスタイルまで変えてしまうような、そんなわくわくするライブラリー空間を創っていきたいです。

近年、私たちの生活は様々なものがデジタル化されています。

世の中のものが便利になるにつれ、減少していくものも多くあり、本もその一つとされ、「紙の本」の売り上げが13年連続で低下(2017年)しているという現状があります。

そんな現状の中、私たちは何ができるかを考え、これから進めていきたいと思います。

問い合わせTEL:0267-22-1511

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信州・小諸は、小諸城(現・懐古園)の城下町、そして善光寺に通じる北国街道(ほっこくかいどう)の宿場町で、昔町の面影を色濃く残しています。 また、島崎藤村が「小諸時代」といわれる足掛け7年間をすごし、「もっと自分を新鮮に、そして簡素にすることはないか」(島崎藤村『千曲川スケッチ』より)と考え、ついに文学者として生きようと、決意した地でもあるのです。 そんな、小諸にある「隠れ宿」が中棚荘。 島崎藤村ゆかりの宿で、「もっと自分を新鮮に、そして簡素にすることはないか」をテーマに宿を営み、当主で5代目を数えます。 中棚荘は、平成館、大正館、そして登録有形文化財の食事処「はりこし亭」の3つの建物があります。 小さな宿ではありますが、どうぞごゆっくりとお過ごしください。