平素は、中棚荘をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。

1898年創業の中棚荘も今年で124年目を迎えております。これもひとえに応援してくださる皆様方のおかげと、心より感謝・御礼申し上げます。

2020年から続く新型コロナによる世界経済への大きなダメージは、全ての業種をどん底に陥れ、観光業の我々もどれだけ多くの仲間を失ったことでしょう。

ようやく「WITHコロナ」という言葉が浸透してきて、明るい兆しが見え始めた昨今、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻という悲しい出来事が、連日のようにテレビから映し出される現実に胸が張り裂けそうなくらいのつらい毎日です。

それに伴い、世界各地に広がる物価高騰は留まるところを知りません。中棚荘も例外ではなく電気料・灯油などの水道光熱費が大きくのしかかり、加えて食材費・リネン代等々、経費のすべてが値上がりし、多くの売店商品の仕入れ値も値上がりをしております。

6月まで頑張って運営してまいりましたが、この状態でいきますと皆様方をお迎えすることが困難になると判断し、苦渋の選択ではありますが、宿泊料金の改定をさせていただくことになりました。そして今後、料金設定も変動型へと移行させていただきたく存じます。

このような状況下でも中棚荘へ足を運んでいただけるお客様に対し、中棚荘で過ごす時間がより一層ご満足いただけるものとなるよう、スタッフ一同、さまざまな企画を計画しております。少しずつ変化している中棚荘と、変わらぬ優しい泉質の温泉、美味しい季節の料理を楽しみにお出かけいただけましたら幸いです。スタッフ一同、心よりお待ちしております。

心苦しいお願いではありますが、どうぞご理解の程、よろしくお願い申し上げます。

中棚荘代表取締役社長 富岡直希

玄関

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信州・小諸は、小諸城(現・懐古園)の城下町、そして善光寺に通じる北国街道(ほっこくかいどう)の宿場町で、昔町の面影を色濃く残しています。 また、島崎藤村が「小諸時代」といわれる足掛け7年間をすごし、「もっと自分を新鮮に、そして簡素にすることはないか」(島崎藤村『千曲川スケッチ』より)と考え、ついに文学者として生きようと、決意した地でもあるのです。 そんな、小諸にある「隠れ宿」が中棚荘。 島崎藤村ゆかりの宿で、「もっと自分を新鮮に、そして簡素にすることはないか」をテーマに宿を営み、当主で5代目を数えます。 中棚荘は、平成館、大正館、そして登録有形文化財の食事処「はりこし亭」の3つの建物があります。 小さな宿ではありますが、どうぞごゆっくりとお過ごしください。